厳しい冬も晴れた日には、青い空に真っ白なブナの霧氷が美しく映えます。

冬の晴れた日はとことん明るく気分も晴ればれ、動物たちも駈け出しているでしょう。

　　イエローフォールへ　　　　　　　　2月

磐梯山噴火口には厳冬期限定の幻の滝『イエローフォール』が現れます。

寒さなんてどこへやら、スノーシューを履いての雪上トレッキングはすっかり定着して

きました。

日差しが嬉しい春の訪れ。

湖の氷も緩み始め、どこからともなく雪解けの音が聞こえノウサギやリスたちが森を

駆け回る姿も見付けられます。南風が頬に優しい春の始まり。

いつ見てもきれいな五色沼ですが、中でも水の色が一年を通して最も美しい季節です。
水の音も軽やかに聞こえ、月末には水芭蕉が咲き始めます。

裏磐梯を故郷にするたくさんの野鳥の軽やかな歌声が森に響きます。

オオヤマザクラの濃いピンクと萌黄色が見事なハーモニーを奏で、春紅葉が

楽しめる季節です。

一面に黄色の絨毯を敷き詰めたような雄国沼湿原です。

初旬のリュウキンカからレンゲツツジ、ワタスゲと続き月末からはまさに

天国と言われる花園と化します。

お花畑ではバンダイクワガタなど、たくさんの高山植物が今や遅しと咲き誇っています。弘法清水周辺は8月までたくさんの花が咲き続け、登山者の目を楽しませてくれます。

数千キロの旅をする不思議な蝶、アサギマダラが中旬になるとデコ平周辺に数千頭も集まります。

風を上手に捕まえて滑空する優雅な飛び方を一目見たら虜になってしまいます。

カツラの木の下で甘い香りが漂い始めると、裏磐梯の秋が始まります。

秋は山の上からやってきます。下旬にはスカイラインや磐梯山で色付きが

始まります。

森の集大成。顔も赤く染まるほどの木の葉の色付きは見事です。

白布峠の錦平、ゴールドライン、中津川渓谷 堂場山（桧原湖畔）など、

挙げればきりがなく名所が並びます。

黄金色のカラマツの色付きが紅葉シーズンの終わりを告げます。

カラマツだけになった森も美しく、白に染まり始めた山を背景に夕日に

赤く浮き上がる季節です。

沼や湿地は凍り始め、森は静かな季節へと移っていきます。

降り出した雪は静かに木々に積り、一本一本 の枝をはっきりと浮き上が

らせ、自然の造形美に感嘆の声が上がります。